岩村の小憎らしいばかりの手管前におようは立て続けに敗北を喫した。それでもおようは必死に岩村を追い立て、その欲望を噴出させることに成功した。
ようやっと魔の手から解放され、激しく息をしているおようの肩を岩村を掴むとそのまま引き起こした。
「さあ、吐き出してみろ」
岩村がちり紙を口元に押し付けるとおようは舌に溜めていた岩村の迸りを吐き出してみせる。
おようの口元もその紙で拭った岩村はその裸体を抱きしめる。
「どうだ。感じただろう」
「意地悪ね・・・あなた、とっても上手なんですもの・・・」
おようは媚態を演じ、その胸に顔を埋め、甘える仕草を見せる。
「そうかそいつは良かった。これからは身体でお前を愛してやるよ」
岩村は照れたりせずにそんな台詞を吐くとおようの身体を撫ぜ廻し、新たなる愛撫を開始する。
「今度は前向きに俺に乗るんだ」
既に全身汗に塗れ、かなり疲れ切っていたおようであったが半ば自棄気味に赤銅色にいきり立つ岩村の一物を肉体の中に埋没させるのだった。
「そうだ。いい度胸じゃねえか。もっとくっつくんだ」
岩村の腰におようがそのしなやかな二肢を巻き付かせると岩村はその官能的な双臀を抱え、緩やかに上下に動かし始める。
官能の芯を刺激されるおようには嫌でも自分に視線を送る洋次郎の姿が目に入る。もう、これで洋次郎の姿を目にすることもないかと思うと知らず知らずのうちに涙が湧いてくる。しかし、岩村の攻撃に揺さぶられうちにそんな事はどこかに消し飛び、情念の炎に身を焼き尽くしてしまうのだった。
「あっ、往く、往くわ・・・」
おようは岩村に抱きしめられたまま頂点を極めてしまい、思わずその肩先に歯を立ててしまう。
熱い頬を擦り合わせたおようは泣きながら岩村に詫びるのだった。
「良いって事よ。今日は本気を出してお前を抱いてやるぜ」
薄笑いを浮かべた岩村は再び腰を揺すり上げ、助走を開始する。
おようは岩村の恐ろしさを思い知らされていた。いくら女に刺激を受けてもその硬度を保った一物おようの胎内で蠢いているのだ。だいたい、岩村がいつ緊張を解いたのかもおようには判らなかった。
何度目かの頂点を極め、おようは泣きじゃくりながら許しを請わねばならなかった。
「お願い。も、もう、くたくたなんです」
「何だ。もぅ、音を上げるのか。俺はまだ、お前の中に一回も出しちゃいないぜ。こればっかりは女の務めだろう」
おようの要求を無視した岩村は再び身体を揺らし始める。おようはめまいに耳鳴りさえ生じ、気息奄々と行った風情だった。しかし、それでも身体が反応してしまう自分が恨めしかった。
既に洋次郎をはじめ、客たちは誰もいなくなってしまった広間でおようの物悲しい喘ぎが響き渡っているだけであった。
「まあ、見てる方も楽じゃないわね」
葛城の隣に座ると真理子は舌を出して笑ってみせる。
「おようさんもこれで止めを刺されるって感じね・・・」
真理子は相変わらず岩村に抱かれて苦悩するおようを目にして会心の笑みを浮かべていた。葛城は既に明日からの事を考えていた。万智子をここに運び込んだ時におようはどんな反応を見せるだろうか?それが今から楽しみな葛城であった。
その時、おようの長い悲鳴が響き渡った。おようの頂点にあわせ、岩村が緊張を解き放ったことを感じたからだった。
岩村の膝の上から崩れ落ちるようにして布団の上に大の字になったおようは意識を失ったかのように動かなくなった。
「まあ、まるで化け物ね」
赤銅色の岩村の一物が怒りを漲らせたままなのを目にした真理子は驚きの表情を浮かべた。
「これくらいでいいですか?葛城さん」
岩村がにんまりとした笑みを送ると葛城も頷いて見せた。おようにはそんな二人のやりとりなど耳には入っていなかった。
真理子がマスクを剥いでもおようは覚醒しなかった。真理子は開かれたおようの股間に再び叢が形成され始めているのを目にすると意地悪い笑みを浮かべるのであった。